結論|費用は「家の条件」と「工事内容」で決まる
外壁塗装の見積もりを見て、「思ったより高い」と感じていませんか。
建築会社を経営する立場から、結論をお伝えします。
外壁塗装の費用は、家の条件で大きく変わります。
同じ築年数、同じ坪数でも、50万円以上の差が出ることがあります。
それは「ぼったくり」ではなく、明確な理由があるのです。
費用が高くなる主な理由:
- 外壁の劣化が進んでいる(補修費用がかかる)
- 建物の形状が複雑(足場・作業に手間がかかる)
- 面積が大きい・3階建て
- 付帯部が多い(雨樋、破風など壁以外の塗装箇所)
- 高耐久塗料を選んでいる
大切なのは、その金額の理由を業者がきちんと説明できるかどうかです。
比較すれば「高い理由」が分かる
1社だけでは、その見積もりが高いのか適正なのか判断できません。
3社を比較すると、「なぜこの業者だけ高いのか」が見えてきます。
費用が高くなりやすい家の特徴
①外壁の劣化が進んでいる
ひび割れが多い、塗膜が剥がれている、コーキングが痩せている場合、塗装前の下地補修に費用がかかります。
軽度なら数万円で済みますが、全体的に劣化が進んでいると補修だけで20〜30万円かかることも。
劣化を放置するほど、後で塗装する際の費用は上がります。
②建物の形状が複雑
凹凸が多い家は、塗る面積が増えるだけでなく、足場も複雑になります。
シンプルな総二階の家と比べて、工期も長くなります。
③面積が大きい・3階建て
塗る面積が広いほど費用は上がります。
3階建ての場合は足場が高くなるため、足場代だけで10万円以上変わることも。
④付帯部が多い
外壁塗装では、壁以外の部分も塗装します。
- 雨樋、破風板、軒天、雨戸、水切りなど
付帯部が多い家は、それだけ塗装箇所が増えるため費用も上がります。
⑤高耐久塗料を選んでいる
シリコン塗料とフッ素塗料では、材料費だけで30〜50万円ほど差が出ることも。
ただし、高耐久塗料は次の塗装までの期間が長いため、長期的に見れば費用対効果が良い場合もあります。
費用を抑えやすい家の特徴
| 特徴 | 理由 |
|---|---|
| 劣化が軽度 | 下地補修費用が少なくて済む |
| シンプルな形状 | 足場が組みやすく、作業効率が良い |
| シリコン塗料を選択 | 耐久性と価格のバランスが良い |
「まだ大丈夫そうだから様子を見よう」と先延ばしにすると、後でかえって高くつきます。
劣化が軽度のうちに塗装することが、結果的に費用を抑える方法です。
安さだけで選ぶリスク
見積もりが高いと感じたとき、「もっと安くできないか」と思うのは自然なことです。
ただし、安さだけで選ぶのはリスクがあります。
削ってはいけない工程:
- 足場:安全と品質のために必須
- 高圧洗浄:塗料の密着に影響
- 下地補修:長持ちさせるための基礎
- 下塗り:塗料の食いつきを良くする
これらを省いた「格安プラン」は、数年で塗装が剥がれる原因になります。
すぐにやり直しになり、結果的に高くつくこともあります。
安い理由、高い理由を確認するには
複数社の見積もりを比較すれば、「なぜこの業者は安いのか」「なぜこの業者は高いのか」が見えてきます。
まとめ|費用には理由がある
外壁塗装の費用が高くなる理由をまとめます。
高くなりやすい条件:
- 外壁の劣化が進んでいる
- 建物の形状が複雑
- 面積が大きい・3階建て
- 付帯部が多い
- 高耐久塗料を選んでいる
確認すべきこと:
- 必要な工程が含まれているか
- 何が省かれているか
- 業者が金額の理由を説明できるか
「高い=ぼったくり」とは限りませんし、「安い=お得」とも限りません。
大切なのは、理由を理解し、納得して選ぶことです。
最後に|家族で共有してください
外壁塗装の費用は、初めて見る方には分かりにくくて当たり前です。
見積もりを見て迷ったら、一人で悩まず、家族に相談してください。
「この見積もり、どう思う?」と聞くだけでも、冷静な視点が加わります。
二人で見れば、一人では見落としていた項目に気づけることもあります。
特に、ご両親や祖父母が見積もりを受け取っている場合は、ぜひ一緒に確認してあげてください。
高齢の方は、業者の言葉を信じやすく、「家族に迷惑をかけたくない」と一人で決めてしまうことがあります。
悪質な業者ほど、こうした「一人で判断している高齢者」を狙います。
契約前に必ず家族に相談してもらうこと。
これが、高額な契約トラブルを防ぐ最も確実な方法です。
この記事が、あなたとご家族の判断材料の一つになれば幸いです。


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