結論|妥当な保証年数は「塗料」で決まる
外壁塗装の保証期間、何年が妥当なのか?
答えは「使用する塗料によって違う」です。
塗料にはグレードがあり、それぞれ耐用年数が異なります。
保証期間は、この耐用年数を基準に判断するのが現実的です。
私は建築会社を経営する立場で、保証トラブルの相談を多く受けてきました。
その中でよくあるのが、「シリコン塗料なのに15年保証」といった、
塗料の耐用年数を超えた保証です。
こうした保証は、一見お得に見えます。
しかし実際には免責事項が多く、いざという時に使えないケースがほとんどです。
この記事では、塗料別の妥当な保証年数と、長すぎる保証に注意すべき理由を解説します。
塗料別|妥当な保証年数の目安
以下の表を基準に、見積もりに書かれた保証年数が妥当かどうか判断してください。
| 塗料の種類 | 耐用年数の目安 | 妥当な保証期間 |
|---|---|---|
| アクリル塗料 | 5〜7年 | 3〜5年 |
| ウレタン塗料 | 8〜10年 | 5〜7年 |
| シリコン塗料 | 10〜13年 | 7〜10年 |
| フッ素塗料 | 15〜20年 | 10〜15年 |
| 無機塗料 | 20〜25年 | 15〜20年 |
ポイント:保証期間は、塗料の耐用年数より短いのが一般的です。
なぜなら、保証は「施工不良」を対象とするもので、「経年劣化」は対象外だからです。
耐用年数ギリギリまで保証するのは、業者にとってリスクが高すぎます。
要注意|塗料に見合わない「長すぎる保証」
以下のような保証は、注意が必要です。
| 塗料 | 耐用年数 | 要注意な保証 |
|---|---|---|
| シリコン塗料 | 10〜13年 | 15年保証 |
| ウレタン塗料 | 8〜10年 | 10年保証 |
塗料の耐用年数を超える保証には、必ず「裏」があります。
よくあるパターン
パターン①:免責事項が多い
「経年劣化は対象外」「色あせは対象外」など、実際に起こりやすい症状が保証されない。
パターン②:保証が段階的に縮小する
「10年目は初年度の50%のみ保証」など、年数が経つほど保証範囲が狭くなる。
パターン③:足場代は自己負担
「塗り直しは無料ですが、足場代15万円は別途いただきます」と言われる。
保証年数が長いほど安心、とは限りません。
塗料のグレードに見合った保証年数かどうかを確認してください。
保証年数だけでなく「中身」の確認が必要です
保証で本当に確認すべきは「何が対象か」「条件は何か」「足場代は含まれるか」の3点です。
詳しくは以下の記事で解説しています。
保証内容は業者によって違う
同じ「10年保証」でも、業者によって中身はまったく違います。
- A社:塗膜剥がれ・膨れ・ひび割れすべて対象、足場代も無料
- B社:施工不良のみ対象、経年劣化は対象外、足場代は自己負担
- C社:口頭で「10年保証」と言うだけ、保証書なし
どれが「普通」なのかは、比較しないと分かりません。
複数社の見積もりと保証内容を並べて、初めて「この業者は保証が充実している」「この業者は曖昧だ」という違いが見えてきます。
まずは複数社の保証内容を比較する
1社だけでは「これが普通なのか」が分かりません。
見積もりを取る段階で、保証内容も一緒に確認してください。
まとめ|塗料に見合った保証年数を選ぶ
外壁塗装の保証期間で覚えておくべきことはシンプルです。
- 妥当な保証年数は、塗料の耐用年数で決まる
- 耐用年数を超える保証は、免責事項が多い可能性あり
- 保証年数だけでなく「中身」を確認する
- 複数社の保証内容を比較する
「15年保証だから安心」ではありません。
塗料のグレードに見合っているか、中身は充実しているかを確認してください。


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