結論|見積書は「項目の有無」と「説明できるか」で判断する
外壁塗装の見積書を見て、「この金額は妥当なのか」「何が書いてあるか分からない」と不安になっていませんか。
建築会社を経営する立場から、結論をお伝えします。
見積書は「金額」ではなく「中身」で判断してください。
確認すべきは3つだけです。
- 必要な項目が揃っているか
- 塗料のメーカー・商品名が書かれているか
- 業者が各項目について説明できるか
この3つをクリアしていれば、まず安心して良いでしょう。
見積書は比較しないと分からない
1社だけでは、その見積書が適正か判断できません。
3社を比較すると、「何が標準で、何が違うのか」が見えてきます。
見積書で確認すべき6項目
外壁塗装の見積書には、以下の項目が記載されているか確認してください。
①足場工事
一般的な2階建てで15〜25万円前後が目安です。
「足場一式」だけでなく、面積(㎡)と単価が書かれていると安心です。
5万円以下は簡易足場の可能性、40万円以上は高すぎます。
②高圧洗浄
古い塗膜や汚れを落とす重要な工程です。
この項目がない、または極端に安い場合は、工程が省略されている可能性があります。
省くと塗料の密着が悪くなり、数年で剥がれる原因になります。
③下地補修(ひび割れ・シーリング)
外壁のひび割れや目地の劣化を補修する工程です。
「下地補修一式」だけでなく、どこをどう補修するか具体的に書かれていると安心です。
曖昧な場合、後から「追加工事になります」と言われる可能性があります。
④下塗り・中塗り・上塗り
外壁塗装は3回塗りが基本です。
この3工程が分けて記載されているか確認してください。
「塗装工事一式」とまとめられている場合、本当に3回塗ってくれるか不透明です。
⑤塗料のメーカー・商品名
「シリコン塗料」だけでなく、メーカー名と商品名が書かれているか確認してください。
例:日本ペイント パーフェクトトップ
商品名が書かれていれば、自分で調べることも、他社と比較することもできます。
⑥付帯部(雨樋・破風・軒天など)
外壁だけでなく、以下の項目が含まれているか確認してください。
- 雨樋塗装
- 破風板塗装
- 軒天塗装
- 雨戸・戸袋塗装
「別途」と書かれている場合、追加費用が発生します。
契約前に必ず確認しておきましょう。
注意すべき見積書の特徴
以下のような見積書は要注意です。
| 特徴 | 問題点 |
|---|---|
| 「外壁塗装一式」だけ | 中身が見えない、何が含まれるか不明 |
| 塗料名が書かれていない | 安価な塗料を使われても分からない |
| 面積・数量がすべて「一式」 | 適正金額か判断できない |
| 値引き額が異常に大きい | 最初から高く設定している可能性 |
こうした見積書に違和感を覚えたら、その直感は大切にしてください。
詳しくはおかしい見積もりの特徴と見抜き方で解説しています。
比較すると「おかしい見積書」が見える
1社だけでは分からなくても、3社並べると「この業者だけ項目が少ない」「この業者だけ異常に安い」が見えてきます。
まとめ|見積書は金額より中身を見る
外壁塗装の見積書を見るポイントをまとめます。
確認すべき6項目:
- 足場工事(15〜25万円が目安)
- 高圧洗浄(省略されていないか)
- 下地補修(具体的に書かれているか)
- 下塗り・中塗り・上塗り(3工程が分かれているか)
- 塗料のメーカー・商品名
- 付帯部(含まれているか)
注意すべき見積書:
- 「一式」だけで中身が見えない
- 塗料名が書かれていない
- 面積・数量がない
- 値引きが異常に大きい
そして最も重要なのは、業者が各項目について説明できるかです。
「この項目は何ですか?」と聞いて、きちんと答えられる業者を選んでください。
最後に|家族で共有してください
外壁塗装の見積書は、専門用語が多く、初めて見る方には難しくて当たり前です。
一人で判断しようとしないでください。
見積書を受け取ったら、家族に見せてください。
「この見積書、どう思う?」と聞くだけでも、冷静な視点が加わります。
特に、ご両親や祖父母が見積もりを受け取っている場合は、ぜひ一緒に確認してあげてください。
高齢の方は、業者の言葉を信じやすく、「迷惑をかけたくない」と一人で決めてしまうことがあります。
悪質な業者ほど、こうした「一人で判断している高齢者」を狙います。
契約前に必ず家族に相談してもらうこと。
たったそれだけのことが、家と家族を守ることにつながります。
この記事が、あなたとご家族の判断材料の一つになれば幸いです。


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